神戸新聞文化センター

講座案内

  • 新設

欧州文化物語 ~『昨日の世界』シュテファン・ツバイクとその時代~

作家ツバイクは、二度の戦争で欧州と世界が大きく動いた節目に生き自伝『昨日の世界』を書いた。≪人間同士、話せば判る≫と信じたヒューマニズムの理想が消えて、現在国家の間でも同じ国の中でも憎しみ対立する世界が今来た。理想が実際に負けたのか?平和な貿易と調和ある政治があって初めて幸福を感じられる日本人にとって、ツバイクの『昨日の世界』は、世界の沈んで行く傾きを彼が糺そうと考えた軌跡でもある。彼がウイーンという大都会のひ弱なインテリとして何をどう努力したか、参考にみてみようと思う。原典ドイツ語文を講師が和訳して解説を加える。時にオペラの一場面もDVDで見せます。欧州文化の物語。 

9月12日=世界大戦の結末でオーストリアは困窮し、世界はもっと危険になった。ツバイクの体験した戦後インフレと賠償問題。≪全ての平和を壊した平和≫ヴェルサイユ条約が大国の国際協力と戦争予防を予定したが、「国家」のために逆に国民が苦しんだ。
ツバイクはザルツブルクに住んで『マリー・アントワネットの生涯』などのベストセラーを書いた。日本はヨーロッパに留学生を送った(印象派の太田喜二郎の例。)
ウイーンの文化サロンの伝統。
大戦間の欧州文化と日本との関わり合い:クーデンホーフ青山光子、田中マインル道子。
ウイーンの演劇①ブレヒト「下田のユーデット」世界初演『下田のユーディット』(山本有三とベルトルト・ブレヒト)
ナチスの文化政策:ツバイク著作焚書

10月10日 
◆これまでの講義のまとめ
◆1918年大戦終了とパリ講和会議;小国の発生と民族主義運動の光と影;ツバイクのオーストリアへの帰郷;大戦後のインフレと不況の欧州。経済と政治と文化世界。ツバイクの周囲でカフェーハウスに出入りした同時代の文化人像:エゴン・フリーデル フリードリヒ・トーアベルク ジーナ・クラウス
◆ドイツ賠償の適不適の議論。フランス人のドイツ憎し、ドイツ人の誇りと復讐の感情は何処へ向いたか。
11月14日
◆ウイーンでない地方都市ザルツブルグでツバイクが暮らす ◆ツバイクの見た大戦間の欧州の芸術と文化
◆穏やかなボヘミアの思想の風土で育ったチェコ人がウイーンに来て、近代の最新の思想である社会主を広めた。オーストリア社会党”オーストロ・マルキスト”運動の生成発展がロシア共産主義運動とナチス運動の一種の捻じれた予備段階となってしまった
12月12日
◆ツバイクの日常。ハイパー・インフレーションの進行と社会状況の悪化。
ウイーンのカフェエハウス文化人(続き)ペーター・アルテンベルク ヨルグ・マウテ
◆欧州芸術家の反応。具体的には表現主義絵画、トランス・ベスタイト女装男性の
舞踏会などエクスプレッショニズム文化のエネルギーの爆発
◆ツバイクの友人ラテナウによる賠償軽減の外交的働きかけ。

※日程、カリキュラムは変更する場合があります

  • 六甲道KCC
  • 文学・歴史・教養
  • 金(第2)
  • 13:30~15:00
  • 一日講習会・体験講座
講 師 # 元駐オーストリア大使
田中 映男
曜 日 金(第2)
時 間 13:30~15:00
開講月 毎月入会できます
受講料 3ヵ月7,260円
教材費 資料代1回100円
受講会場 六甲道KCC
  • 体験できます!

    • 曜日・時間2025年09月12日(金)
    • 参加費2,420円
    • 教材費無料

講座を探す