
近代建築・近代化の名残を留める
神戸のまちを歩く パートⅥ
近代都市神戸 廃線跡を歩く 編
知っているようで知らない自分のまち。いつも歩いているあの道・あの場所の意外な歴史、まちかどに眠る歴史遺産や遺構を知ると、毎日の風景が違って見えるもの。ちょっとマニアックな講師たちが、意外な切り口から神戸を解き明かします。
「廃線」と聞くと、樹木の生い茂る山の中にひっそりと残る駅舎、単線の鉄路、もう使われなくなった鉄橋…などが目に浮かぶのでは?実は、廃線跡は街中にも存在します。そのまま道になっている所もあれば、住宅地や公園になっている所もあります。また線路や駅が無くなったことによって、何かしらの違和感を覚える風景もあります。そんな廃線跡とまちの移り変わりの関係を観察しながら歩きましょう!
【日程・コース】
●1月24日(土)
<阪神本線>
1929年に高架化され、現在耐震補強工事が進む阪神電車の住吉駅―石屋川駅間。高架化されるまではどこを走っていたのか、石屋川駅から西はどこを走っていたのか?そして高架化はまちにどんな変化をもたらしたのか?住宅地の中に残る鉄道の痕跡や、かつての線路と関係の深い建築や道路をたどり、2本の廃線跡を確認しましょう。
◆阪神御影駅改札口(集合)⇒鳴尾御影線⇒阪神石屋川駅⇒誠味屋本店⇒甲南漬資料館(解散)
●2月28日(土)
<旧国鉄高砂線>
この回は、高砂市まで遠出します。高砂には、神戸との縁を感じさせるものが数多く残っています。そのひとつが1901年に神戸から移転した現在の三菱製紙高砂工場で、工場へは1984年まで旧国鉄高砂線が乗り入れていました。その廃線跡をたどり、昭和の雰囲気を色濃く残した街並みを味わいましょう。
◆山陽高砂駅改札口(集合)⇒旧国鉄高砂線廃線跡⇒旧国鉄高砂駅跡⇒銀座商店街⇒旧高砂銀行本店⇒三菱製紙魚町倶楽部⇒旧工楽松右衛門邸(解散)
●3月28日(土)
<神戸臨港線>
神戸港が近代的な港湾として整備されたのは、明治末期~大正中期のこと。その時代から物資を運んだ神戸臨港線は、2003年まで稼働していました。その跡地は遊歩道になっていて、営業当時を偲ばせる架線柱などが残されています。沿線の史跡を見ながら、複数の鉄道の駅で賑わっていた春日野道商店街へと歩きましょう。
◆JR灘駅改札口(集合)⇒旧国鉄臨港線⇒庄境架道橋⇒乙女塚古墳の碑⇒阪神春日野道駅(解散)
※天候等で回り順、歩く距離を若干変更する可能性があります。
【日 程】いずれも土曜10:30~12:00※現地集合・現地解散
【講 師】
・まち歩きコーディネイター 我如古 幸伸(がねこ こうしん)
旧ハンター住宅ボランティアや生田文化会館まち歩き講座講師などを歴任。摂津さんぽの会主宰。徹底的な調査とわかりやすい解説には定評がある。歴史だけでなく地形や水系、建造物や鉄道など、多彩な展開は「一度参加するとクセになる」と人気。
・剪画(切り絵)作家 とみさわ かよの
神戸のまちとそこに生きる人々を剪画(切り絵)で描く。描く対象への調査・取材を欠かさず行い、画文で記録するスタイルを貫いている。2018~23年に萌黄の館の支配人を務めた縁で、北野を中心に神戸のまち歩きを企画・実践している。
【参加費】全3回7,260円
- 三宮KCC
- 公開講座
- 2026年01月24日(土)~2026年03月28日(土) 10:30~12:00
| 実施日 | 2026年01月24日(土)~2026年03月28日(土) 10:30~12:00 |
|---|---|
| 定 員 | 20 |
| 主 催 | 神戸新聞文化センター |
| 参加費 | 7,260円 ※受付でのご入金は、現金またはペイペイ、クレジットカードがご利用いただけます。 |
